強度を自己選択した有酸素性運動中における生理的要因の経時変化と自覚的運動強度との相互関係

「I 緒言」呼吸循環器系機能への効果を有酸素性運動によって得るためには, 種々の条件を満たすことが重要とされている. 一般には, American College of Sports Medicine(ACSM: 2000)が提唱する強度の要素として, 負荷, 時間, 頻度などの推奨範囲を満たす条件が設定され, それらを遵守した有酸素性運動が実践されている. しかしながら, これらの運動条件それぞれを遵守すること(コンプライアンス)は, 運動の継続, 習慣化を妨げる場合が多い(橋本, 1998; ACSM, 2000). そのため, 運動実践時において, 負荷(強度), 時間, 頻度などの条件...

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Published in体育学研究 Vol. 52; no. 2; pp. 119 - 131
Main Authors 沼尾, 成晴, 田中, 喜代次, 林, 容市, 鈴木, 宏哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本体育学会 10.03.2007
日本体育学会
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ISSN0484-6710
1881-7718
DOI10.5432/jjpehss.6

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Summary:「I 緒言」呼吸循環器系機能への効果を有酸素性運動によって得るためには, 種々の条件を満たすことが重要とされている. 一般には, American College of Sports Medicine(ACSM: 2000)が提唱する強度の要素として, 負荷, 時間, 頻度などの推奨範囲を満たす条件が設定され, それらを遵守した有酸素性運動が実践されている. しかしながら, これらの運動条件それぞれを遵守すること(コンプライアンス)は, 運動の継続, 習慣化を妨げる場合が多い(橋本, 1998; ACSM, 2000). そのため, 運動実践時において, 負荷(強度), 時間, 頻度などの条件を可能な限り減少させる方法の一つとして, 運動負荷を自己選択する(Self-Selected exercise intensity)負荷調節法(SSEI法)が提案されている(橋本ほか, 1992; Dishman et al.,1994; 大蔵ほか, 2000; 林ほか, 2003).
ISSN:0484-6710
1881-7718
DOI:10.5432/jjpehss.6