video Head Impulse Test

「はじめに」1988年にHalmagyiとCurthoysがベッドサイドで簡便に施行できる半規管機能検査としてHead Impulse Test(HIT)を初めて報告した. その約20年後の2009年, Weberらがvideo Head Impulse Test(vHIT)に関する初めての論文を発表した. 以後vHITの専用装置が欧州の各社から市販され, vHITに関する論文・学会報告が急速に増加している. 本稿では, 近年注目されつつあるvHITの特徴について概説する. 「特徴(1) 生理的な半規管刺激法で半規管機能低下(CP)の評価ができる. 」vHITの最大の特徴は, 生理的な回転刺激...

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Published inEquilibrium Research Vol. 74; no. 2; pp. 94 - 97
Main Author 新藤, 晋
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本めまい平衡医学会 2015
日本めまい平衡医学会
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ISSN0385-5716
1882-577X
DOI10.3757/jser.74.94

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Summary:「はじめに」1988年にHalmagyiとCurthoysがベッドサイドで簡便に施行できる半規管機能検査としてHead Impulse Test(HIT)を初めて報告した. その約20年後の2009年, Weberらがvideo Head Impulse Test(vHIT)に関する初めての論文を発表した. 以後vHITの専用装置が欧州の各社から市販され, vHITに関する論文・学会報告が急速に増加している. 本稿では, 近年注目されつつあるvHITの特徴について概説する. 「特徴(1) 生理的な半規管刺激法で半規管機能低下(CP)の評価ができる. 」vHITの最大の特徴は, 生理的な回転刺激で半規管機能低下(canal paresis, 以下CP)を診断できる点にある. 回転検査と言えば振子様回転検査が有名であるが, 振子様回転検査は眼振方向優位性を検出するものであり一側CPの患側決定には適さない.
ISSN:0385-5716
1882-577X
DOI:10.3757/jser.74.94