ルーメン内留置型・無線伝送式pHセンサーの回収機器の開発

ルーメン内留置型・無線伝送式pHセンサー(pHセンサー)の校正とパーツ交換を可能とすることで実用価値を向上させるため,前胃内に存在するpHセンサーを経口的に回収する機器を開発した.回収機器は支持パイプの先に接続したステンレス製フレキシブルチューブ内にワイヤーを通し,噴門部の通過を容易にする樹脂製カバーとpHセンサーの脱落防止のためゴム製のプロテクトラバーをチューブ先端に取り付けた.また,回収機器のワイヤー先端には球状ネオジム磁石を取り付け,pHセンサー尾部に取り付けた鎖と固着させて回収できるよう作製した.ホルスタイン種乳牛15頭を用いて回収実験を行ったところ,回収機器の磁石とpHセンサーの固着...

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Published in産業動物臨床医学雑誌 Vol. 3; no. 1; pp. 21 - 24
Main Authors 生田, 健太郎, 水口, 人史, 谷津, 實, 岡田, 啓司, 佐藤, 繁, 星川, 俊也
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本家畜臨床学会 ・ 大動物臨床研究会 30.06.2012
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ISSN1884-684X
2187-2805
DOI10.4190/jjlac.3.21

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Summary:ルーメン内留置型・無線伝送式pHセンサー(pHセンサー)の校正とパーツ交換を可能とすることで実用価値を向上させるため,前胃内に存在するpHセンサーを経口的に回収する機器を開発した.回収機器は支持パイプの先に接続したステンレス製フレキシブルチューブ内にワイヤーを通し,噴門部の通過を容易にする樹脂製カバーとpHセンサーの脱落防止のためゴム製のプロテクトラバーをチューブ先端に取り付けた.また,回収機器のワイヤー先端には球状ネオジム磁石を取り付け,pHセンサー尾部に取り付けた鎖と固着させて回収できるよう作製した.ホルスタイン種乳牛15頭を用いて回収実験を行ったところ,回収機器の磁石とpHセンサーの固着は15頭全てで確認でき,うち9頭(60%)で回収が達成できた.
ISSN:1884-684X
2187-2805
DOI:10.4190/jjlac.3.21