地域在住高齢者の転倒経験とEC‐FRT との関係

[目的]EC‐FRT(functional reach test with eyes closed)から地域在住高齢者の転倒の有無を判別できるのかを検証した。[対象]介護認定を受けていない地域在住高齢者101名とした。[方法]EC‐FRT,FRT および過去1年間の転倒歴を測定した。[結果]EC‐FRT は,加齢とともに低下していた。また,EC‐FRT は非転倒群よりも転倒群の方が低値であった。とくに,EC‐FRT が25.5cm 以下になると転倒リスクが高くなっていた。EC‐FRT は「転倒あり」の判別よりも「転倒」の判別の方が診断精度は高く,FRT よりもEC‐FRT の方がより正確に転倒...

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Published inヘルスプロモーション理学療法研究 Vol. 4; no. 3; pp. 121 - 124
Main Authors 高島, 恵, 溝田, 勝彦, 八谷, 瑞紀, 村田, 伸, 上城, 憲司, 夏秋, 佳奈, 大田尾, 浩
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本ヘルスプロモーション理学療法学会 01.10.2014
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ISSN2186-3741
2187-3305
DOI10.9759/hppt.4.121

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Summary:[目的]EC‐FRT(functional reach test with eyes closed)から地域在住高齢者の転倒の有無を判別できるのかを検証した。[対象]介護認定を受けていない地域在住高齢者101名とした。[方法]EC‐FRT,FRT および過去1年間の転倒歴を測定した。[結果]EC‐FRT は,加齢とともに低下していた。また,EC‐FRT は非転倒群よりも転倒群の方が低値であった。とくに,EC‐FRT が25.5cm 以下になると転倒リスクが高くなっていた。EC‐FRT は「転倒あり」の判別よりも「転倒」の判別の方が診断精度は高く,FRT よりもEC‐FRT の方がより正確に転倒を判別できた。[結語]高齢者が転ばないように,目指すべき立位バランスの目標値をEC‐FRT から設定できる可能性が示された。
ISSN:2186-3741
2187-3305
DOI:10.9759/hppt.4.121