帯状疱疹の皮疹と同時発症した水痘・帯状疱疹ウイルス関与の多発根神経炎の1例
帯状疱疹(herpes zoster; HZ)関連ギラン・バレー症候群疑い例で,HZ皮疹とほぼ同時期に発症し,varicella-zoster virus(VZV)の関与が考えられる右優位の多発根神経炎を報告した.症例は間質性肺炎に対しプレドニゾロンを長期内服中の76歳女性例で,急性上行性四肢運動麻痺を呈し,右C7~Th1領域に皮疹が出現した.髄液細胞増加を認め,血清および髄液VZV抗体価の高値が遷延した.F波潜時の遅延とMRIにおけるC7~Th1,L4~S2神経根の造影効果からは多発性の神経根病変が示唆された....
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| Published in | 臨床神経学 Vol. 59; no. 10; pp. 641 - 645 |
|---|---|
| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本神経学会
2019
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0009-918X 1882-0654 |
| DOI | 10.5692/clinicalneurol.cn-001302 |
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| Summary: | 帯状疱疹(herpes zoster; HZ)関連ギラン・バレー症候群疑い例で,HZ皮疹とほぼ同時期に発症し,varicella-zoster virus(VZV)の関与が考えられる右優位の多発根神経炎を報告した.症例は間質性肺炎に対しプレドニゾロンを長期内服中の76歳女性例で,急性上行性四肢運動麻痺を呈し,右C7~Th1領域に皮疹が出現した.髄液細胞増加を認め,血清および髄液VZV抗体価の高値が遷延した.F波潜時の遅延とMRIにおけるC7~Th1,L4~S2神経根の造影効果からは多発性の神経根病変が示唆された. |
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| ISSN: | 0009-918X 1882-0654 |
| DOI: | 10.5692/clinicalneurol.cn-001302 |