抗AChR抗体及び抗P/Q型VGCC抗体が共に陽性を示した重症筋無力症の1例
症例は79歳女性.嚥下障害,両側眼瞼下垂を来し入院した.抗アセチルコリン受容体(抗AChR抗体)と共に抗P/Q型電位依存性カルシウムチャネル抗体(抗P/Q型VGCC抗体)陽性が判明した.低頻度反復刺激試験で有意なdecrementを認めたが,高頻度反復刺激試験と単線維筋電図ではLambart-Eaton筋無力症候群として特徴的な所見を認めず,重症筋無力症と診断した.両抗体が共存する症例において,主たる病態の判定には電気生理学的な検索が有用である....
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| Published in | 臨床神経学 Vol. 64; no. 4; pp. 292 - 295 |
|---|---|
| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
日本神経学会
2024
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0009-918X 1882-0654 |
| DOI | 10.5692/clinicalneurol.cn-001945 |
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| Summary: | 症例は79歳女性.嚥下障害,両側眼瞼下垂を来し入院した.抗アセチルコリン受容体(抗AChR抗体)と共に抗P/Q型電位依存性カルシウムチャネル抗体(抗P/Q型VGCC抗体)陽性が判明した.低頻度反復刺激試験で有意なdecrementを認めたが,高頻度反復刺激試験と単線維筋電図ではLambart-Eaton筋無力症候群として特徴的な所見を認めず,重症筋無力症と診断した.両抗体が共存する症例において,主たる病態の判定には電気生理学的な検索が有用である. |
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| ISSN: | 0009-918X 1882-0654 |
| DOI: | 10.5692/clinicalneurol.cn-001945 |