食後血中レムナントリポプロテインの挙動解析

「はじめに」1979年にZilversmitにより遺伝的要因を除いて最も普遍的な動脈硬化の原因が食後高脂血症であると提唱されて以降, 食後血漿中の主な動脈硬化惹起因子はカイロミクロン(CM)やCMレムナントであるとされてきた. しかしながら, レムナントリポプロテインの分離法やアポB48の定量法がなく, レムナントアッセイに用いられるアポB100抗体がアポB48を認識できないことから, 食後の中性脂肪(TG)リッチリポプロテイン(TRL)がCMであるかどうかは明らかにされていなかった. 「方法」特異抗体を用いたレムナント粒子(RLP)特異的分離法やゲル濾過HPLC法リポプロテイン亜分画の分離同...

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Published inTHE KITAKANTO MEDICAL JOURNAL Vol. 69; no. 1; pp. 69 - 70
Main Author 時田, 佳治
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 北関東医学会 01.02.2019
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ISSN1343-2826
1881-1191
DOI10.2974/kmj.69.69

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Summary:「はじめに」1979年にZilversmitにより遺伝的要因を除いて最も普遍的な動脈硬化の原因が食後高脂血症であると提唱されて以降, 食後血漿中の主な動脈硬化惹起因子はカイロミクロン(CM)やCMレムナントであるとされてきた. しかしながら, レムナントリポプロテインの分離法やアポB48の定量法がなく, レムナントアッセイに用いられるアポB100抗体がアポB48を認識できないことから, 食後の中性脂肪(TG)リッチリポプロテイン(TRL)がCMであるかどうかは明らかにされていなかった. 「方法」特異抗体を用いたレムナント粒子(RLP)特異的分離法やゲル濾過HPLC法リポプロテイン亜分画の分離同定法やアポB48特異抗体によるアポB48定量法を用いて, 食後の検体を用いて食後のアポ蛋白定量を含むリポプロテイン分画ならびにTGの挙動解析を行った.
ISSN:1343-2826
1881-1191
DOI:10.2974/kmj.69.69