1. 当院における細径気管支鏡およびvirtual bronchoscopyの使用経験(第30回 日本呼吸器内視鏡学会東北支部会)
当院で2004年1月から7月まで細径気管支鏡P260F(外径4mm, 鉗子口2mm)を使用した症例は42例で, 肺癌28例, 肺炎7例, 肉芽腫2例, のう胞1例, 不明4例であった. 以下, 肺癌28例について検討した. 気管支鏡で診断が得られた症例は23例(82%)で, 2cm以下でも6例中4例(67%)で確定診断が得られた. 3cm以下で考えると15例中11例(73%)で診断が得られた. 気管支鏡で診断が得られなかった症例は, 多量の胸水貯留例が1例見られ, ほかの4例はすべてStageIAの腺癌であった. StageIAでvirtual bronchcscopyでシミュレーションして診...
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| Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 26; no. 7; p. 672 |
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| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2004
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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| ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI | 10.18907/jjsre.26.7_672_1 |
Cover
| Summary: | 当院で2004年1月から7月まで細径気管支鏡P260F(外径4mm, 鉗子口2mm)を使用した症例は42例で, 肺癌28例, 肺炎7例, 肉芽腫2例, のう胞1例, 不明4例であった. 以下, 肺癌28例について検討した. 気管支鏡で診断が得られた症例は23例(82%)で, 2cm以下でも6例中4例(67%)で確定診断が得られた. 3cm以下で考えると15例中11例(73%)で診断が得られた. 気管支鏡で診断が得られなかった症例は, 多量の胸水貯留例が1例見られ, ほかの4例はすべてStageIAの腺癌であった. StageIAでvirtual bronchcscopyでシミュレーションして診断が得られた症例も経験した. 従来2cm以下の小病変の診断率は30%台との報告が見られていたが, 今回の結果から, 末梢肺癌の診断に, 細径気管支鏡およびvirtual bronchoscopyが有用と考えられた. |
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| ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI: | 10.18907/jjsre.26.7_672_1 |