20.再発性多発軟骨炎による気管気管支軟化症の評価・治療(第122回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は60歳男性. 主訴は労作時呼吸困難. 2006年7月から喘鳴や咳嗽などの感冒様症状が続き, 10月近医にて気管支鏡検査を施行された. 気管支鏡所見と気管支軟骨生検の病理所見から再発性多発軟骨炎と診断された. ステロイドの内服・吸入と免疫抑制剤にて経過観察されていたが, 2007年6月感冒を契機に症状が悪化し, 気道狭窄が悪化したため, 気道ステントの適応が考慮され, 同年7月当院紹介入院となった. 入院時, 呼吸数20回/分, stridorを聴取したが, 耳介・鼻・関節の変形は認めなかった. 呼吸機能検査ではflow volume curveで機能的狭窄を認め, 胸部CTでは気管・気管...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 29; no. 6; p. 382 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2007
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.29.6_382_4 |
Cover
Summary: | 症例は60歳男性. 主訴は労作時呼吸困難. 2006年7月から喘鳴や咳嗽などの感冒様症状が続き, 10月近医にて気管支鏡検査を施行された. 気管支鏡所見と気管支軟骨生検の病理所見から再発性多発軟骨炎と診断された. ステロイドの内服・吸入と免疫抑制剤にて経過観察されていたが, 2007年6月感冒を契機に症状が悪化し, 気道狭窄が悪化したため, 気道ステントの適応が考慮され, 同年7月当院紹介入院となった. 入院時, 呼吸数20回/分, stridorを聴取したが, 耳介・鼻・関節の変形は認めなかった. 呼吸機能検査ではflow volume curveで機能的狭窄を認め, 胸部CTでは気管・気管支壁の石灰化と肥厚, 気管から両側主気管支の狭窄を認めた. MRIでは気管・気管支軟骨が肥厚し同部位のT2強調画像は低信号であった. この気管気管支軟化症をEBUSなどで評価し気道ステント留置し報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.29.6_382_4 |