12. AIDS治療中に気管支鏡検査にて確定診断された肺カポジ肉腫の2症例(第139回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例1は39歳男性, AIDSにてHAART治療中(CD4:227/μ1)に微熱, 胸部異常影増悪あり. 胸部CTにて, 気管支血管束に沿った不整形の陰影認められ, FDG-PETにて集積あり, Gaシンチにて集積認められなかった. 気管支鏡検査にて, 陰影部分の擦過ブラシ洗浄液にてHHV-8 PCR 2000 copy/μ1を認め, 肺生検ではCD34+/HHV8+の紡錐形細胞の増殖を認め, 肺カポジ肉腫の診断に至った. 症例2は39歳男性, AIDSにてHAART治療中(CD4:25/μ1)に発熱, 低酸素血症あり, 胸部CTにて症例1と同様の異常陰影を認めていた. 気管支洗浄液よりHHV...
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Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 34; no. 2; p. 196 |
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Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2012
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
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ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.34.2_196_1 |
Cover
Summary: | 症例1は39歳男性, AIDSにてHAART治療中(CD4:227/μ1)に微熱, 胸部異常影増悪あり. 胸部CTにて, 気管支血管束に沿った不整形の陰影認められ, FDG-PETにて集積あり, Gaシンチにて集積認められなかった. 気管支鏡検査にて, 陰影部分の擦過ブラシ洗浄液にてHHV-8 PCR 2000 copy/μ1を認め, 肺生検ではCD34+/HHV8+の紡錐形細胞の増殖を認め, 肺カポジ肉腫の診断に至った. 症例2は39歳男性, AIDSにてHAART治療中(CD4:25/μ1)に発熱, 低酸素血症あり, 胸部CTにて症例1と同様の異常陰影を認めていた. 気管支洗浄液よりHHV-8-PCR 2000 copy/μ1, 肺生検にて紡錐形細胞の所見あり, 肺カポジ肉腫と診断した. 2症例とも気管支鏡による検体により肺カポジ肉腫の確定診断に至りliposomal doxorubicinによる治療開始に至った. この2症例に関して文献的考察を加えて報告する. |
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ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.34.2_196_1 |