院内蘇生法教育の経験―浜松医科大学医学部附属病院の例

「はじめに」現在まで, 著者(望月)は日本救急医学会認定Immediate Cardiac Life Support(ICLS)コースを所属の病院で4回, 所属外の病院から依頼されて4回のコース運営を主宰した. 運営面, 教育面での問題点を抽出し, 解決法を模索しているので以下に述べる. 受講生募集 浜松医科大学医学部附属病院(本院)では2003年からACLS(基礎)コース(現, ICLSコース)が吉野主宰により開催され, 望月は2006年から吉野より主宰を委嘱された. 主な目的は本院職員の蘇生法教育であるが, 1)運営側と受講生側の相互チェックおよび2)受講生間での相互チェックを促し, 3)...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in蘇生 Vol. 26; no. 1; pp. 38 - 41
Main Authors 佐藤, 重仁, 望月, 利昭, 吉野, 篤人
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本蘇生学会 20.03.2007
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0288-4348
1884-748X
DOI10.11414/jjreanimatology1983.26.38

Cover

More Information
Summary:「はじめに」現在まで, 著者(望月)は日本救急医学会認定Immediate Cardiac Life Support(ICLS)コースを所属の病院で4回, 所属外の病院から依頼されて4回のコース運営を主宰した. 運営面, 教育面での問題点を抽出し, 解決法を模索しているので以下に述べる. 受講生募集 浜松医科大学医学部附属病院(本院)では2003年からACLS(基礎)コース(現, ICLSコース)が吉野主宰により開催され, 望月は2006年から吉野より主宰を委嘱された. 主な目的は本院職員の蘇生法教育であるが, 1)運営側と受講生側の相互チェックおよび2)受講生間での相互チェックを促し, 3)コースとしての緊張感を維持する目的で募集人員の約半数を院外受講生枠としている. 本年はICLSコースを4回主催したが, 受講希望者は増加の一途をたどり, 最近のコースでは応募倍率が6.2倍になってしまった. (表1)選考を公平に行うため, 院内受講生では1)今後インストラクターとしてコース参加, 運営に協力する希望があるものを優先する. 2)同一部署からの参加は2名までとする. 3)同じ条件であるなら, 職場での発言力を考慮し, 経験年数の多いものを優先する, との選考基準を設けた.
ISSN:0288-4348
1884-748X
DOI:10.11414/jjreanimatology1983.26.38