1. EBUS-TBNAにより診断したHodgkinリンパ腫の1例(第139回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

症例は25歳男性. 2011年に健康診断の胸部X線にて異常陰影を指摘され近医を受診. 胸部CTで右上縦隔リンパ節, 右鎖骨下リンパ節腫大を認め, Gaシンチでは同病変に強い集積を認めた. 当科紹介となり気管前リンパ節(#4)に対してEBUS-TBNAを施行した. 病理組織では一部に二核~多核を有する大型異型細胞を認め, 免疫組織化学的にCD15陽性, CD30陽性でありHodgkinリンパ腫と診断し, 放射線化学療法を施行することとなった. 悪性リンパ腫とくにHodgkinリンパ腫の診断には外科的生検が必要となることが多いが, 本例ではより低侵襲なEBUS-TBNAによっても悪性リンパ腫の診断...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 34; no. 2; p. 194
Main Authors 増尾, 昌宏, 尾形, 朋之, 内堀, 健, 土屋, 公威, 玉岡, 明洋, 須原, 宏造, 藤原, 高里, 岡本, 師, 稲瀬, 直彦, 宮崎, 泰成, 角, 勇樹, 藤江, 俊秀, 山内, 秀太, 坂下, 博之
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2012
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.34.2_194_1

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Summary:症例は25歳男性. 2011年に健康診断の胸部X線にて異常陰影を指摘され近医を受診. 胸部CTで右上縦隔リンパ節, 右鎖骨下リンパ節腫大を認め, Gaシンチでは同病変に強い集積を認めた. 当科紹介となり気管前リンパ節(#4)に対してEBUS-TBNAを施行した. 病理組織では一部に二核~多核を有する大型異型細胞を認め, 免疫組織化学的にCD15陽性, CD30陽性でありHodgkinリンパ腫と診断し, 放射線化学療法を施行することとなった. 悪性リンパ腫とくにHodgkinリンパ腫の診断には外科的生検が必要となることが多いが, 本例ではより低侵襲なEBUS-TBNAによっても悪性リンパ腫の診断が可能であった. 若干の文献的考察を加えて報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.34.2_194_1