18.塩酸リドカインゼリーを併用した色素法による術前CTガイド下マーキングを施行した3手術例(第133回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

術前CTガイド下マーキングに塩酸リドカインゼリーを併用した色素法を3症例に施行し, 良好な指標であったので報告する. インドシアニングリーンとリピオドールと塩酸リドカインゼリーを5:1:1に混和し, その1mlを23G針で病変周囲に注入する方法であり, 宮原らにより2007年に報告されている. 従来の色素法の欠点である色素の拡散を防止し, 手技も簡便であった. またリピオドールを添加することでCTによりマーキング部位と腫瘤との位置関係の推定が可能となった. 3症例とも術前に転移性肺腫瘍が疑われていた. 【症例1】左S4に1.5cm大の結節と左S5の胸膜直下に0.8cm大の結節を認め, 後者に対...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 32; no. 5; p. 473
Main Authors 舘野, 円, 水谷, 栄基, 森田, 理一郎
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2010
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.32.5_473_3

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Summary:術前CTガイド下マーキングに塩酸リドカインゼリーを併用した色素法を3症例に施行し, 良好な指標であったので報告する. インドシアニングリーンとリピオドールと塩酸リドカインゼリーを5:1:1に混和し, その1mlを23G針で病変周囲に注入する方法であり, 宮原らにより2007年に報告されている. 従来の色素法の欠点である色素の拡散を防止し, 手技も簡便であった. またリピオドールを添加することでCTによりマーキング部位と腫瘤との位置関係の推定が可能となった. 3症例とも術前に転移性肺腫瘍が疑われていた. 【症例1】左S4に1.5cm大の結節と左S5の胸膜直下に0.8cm大の結節を認め, 後者に対してマーキングを施行した. 【症例2】左S9に1.2cm大の結節と左S3の胸膜から深さ0.8cmの部位に0.7cm大の結節を認め, 後者に対してマーキングを施行した. 【症例3】左S3の胸膜から深さ1.0cmの部位に0.8cm大の結節を認め, マーキングを施行した. いずれも病変の同定は容易であった.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.32.5_473_3