19. 術後の呼吸管理を契機に発見されたアミロイドーシスの1例(第123回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

患者は71歳男性. 40歳代から慢性的に喘鳴が続き, 気管支喘息の診断で加療されていた. 2007年9月, 右季肋部痛にて当院救急外来を受診. 胆石性胆嚢炎の診断で全身麻酔下に胆嚢摘出術を受けた. 術後, 入工呼吸器から離脱を試みた際に喘鳴が増悪したため当科依頼となった. 胸部CT上, 気管・左右主気管支壁は石灰化を伴って不整に肥厚していた. 気管支鏡では同部位に多発する黄白色の隆起性病変が認められ, 左上下幹分岐部の隆起性病変の生検で粘膜下に沈着する多量のアミロイド蛋白(AL型)が認められたためアミロイドーシスと診断した. 術後の呼吸管理を契機に発見された興味深い症例と思われるので報告する....

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 30; no. 2; p. 108
Main Authors 前島, 新史, 小山田, 吉孝, 竹内, 健, 倉田, 季代子, 加藤, 良一, 米沢, 光平, 清水, 久実, 尾仲, 章男, 数寄, 泰介, 若木, 美佐
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2008
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.30.2_108_2

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Summary:患者は71歳男性. 40歳代から慢性的に喘鳴が続き, 気管支喘息の診断で加療されていた. 2007年9月, 右季肋部痛にて当院救急外来を受診. 胆石性胆嚢炎の診断で全身麻酔下に胆嚢摘出術を受けた. 術後, 入工呼吸器から離脱を試みた際に喘鳴が増悪したため当科依頼となった. 胸部CT上, 気管・左右主気管支壁は石灰化を伴って不整に肥厚していた. 気管支鏡では同部位に多発する黄白色の隆起性病変が認められ, 左上下幹分岐部の隆起性病変の生検で粘膜下に沈着する多量のアミロイド蛋白(AL型)が認められたためアミロイドーシスと診断した. 術後の呼吸管理を契機に発見された興味深い症例と思われるので報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.30.2_108_2