25.短期間で左右全肺洗浄法を繰り返し必要とした特発性肺胞蛋白症の1例(第110回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
【症例】56歳男性. 既往歴, 家族歴に特記事項なし. 労作時息切れを自覚するようになったが半年間放置. その後次第に呼吸困難の増悪と咳嗽を認め近医受診. 胸レ線上, 両肺野のスリガラス陰影を認めTBLB施行した結果肺胞蛋白症と診断され, 全肺洗浄目的に当科紹介入院となった. 入院時KL-6 11200U/ml, SP-D 1680ng/mL, LDH1458IU/リットル, CEA 15.8ng/mlと高値を示しており, 血液ガス分析では酸素経鼻カテーテル4リットル/分下でpH7.451, PCO2 34.3, PO2 57.5と著しい低酸素血症を認め, 呼吸機能検査では%VC79.1%,...
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| Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 27; no. 1; p. 78 |
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| Main Authors | , , , , , , , , , , , , , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2005
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI | 10.18907/jjsre.27.1_78_2 |
Cover
| Summary: | 【症例】56歳男性. 既往歴, 家族歴に特記事項なし. 労作時息切れを自覚するようになったが半年間放置. その後次第に呼吸困難の増悪と咳嗽を認め近医受診. 胸レ線上, 両肺野のスリガラス陰影を認めTBLB施行した結果肺胞蛋白症と診断され, 全肺洗浄目的に当科紹介入院となった. 入院時KL-6 11200U/ml, SP-D 1680ng/mL, LDH1458IU/リットル, CEA 15.8ng/mlと高値を示しており, 血液ガス分析では酸素経鼻カテーテル4リットル/分下でpH7.451, PCO2 34.3, PO2 57.5と著しい低酸素血症を認め, 呼吸機能検査では%VC79.1%, FEV1.0 90.0%, %DLCO 35.8%と著しい拡散障害を認めた. 左肺, 右肺洗浄を1週間の間隔を空けて全身麻酔下に施行した結果room airでPO2 62.7と改善を認め, 胸レ線上でも異常影の明らかな改善を認め退院となった. しかし退院後約2ヵ月で労作時呼吸困難が再び出現し緊急入院. 再度左右全肺洗浄を施行するに至った. その後3ヵ月の経過では悪化を認めていない. |
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| ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
| DOI: | 10.18907/jjsre.27.1_78_2 |