22.超音波気管支鏡下リンパ節生検(EBUS-TBNA)施行後に発生した急性縦隔炎の1例(第130回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

症例は66歳男性. 2008年6月肺腺癌に対して右肺中葉切除を施行. 肺門リンパ節転移は認めず, 縦隔リンパ節の石灰化が強かったため郭清はND1にとどめた. 病理はpT1NxM0であった. 2009年5月のCT検査で気管前リンパ節の腫大が認められ, リンパ節再発が疑われた. 確定診断目的にEBUS-TBNAが施行された. 施行後, 5日目に発熱を主訴に外来受診した. 採血で著明な炎症反応の上昇と, CT上縦隔の脂肪織の腫大と濃度上昇が認められ, 縦隔炎と診断された. 緊急入院の上, 抗生剤にて加療され, 全身状態は改善し退院となった. 縦隔リンパ節に関しては, 後に縦隔鏡にて肺癌の再発と診断さ...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 31; no. 6; p. 420
Main Authors 長田, 梨比人, 飯嶋, 達生, 朝戸, 裕二, 佐藤, 始広, 橋本, 幾太, 雨宮, 隆太, 清嶋, 護之, 鏑木, 孝之, 横山, 雄一郎, 中澤, 健介, 山口, 昭三郎, 内海, 啓子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2009
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.31.6_420_1

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Summary:症例は66歳男性. 2008年6月肺腺癌に対して右肺中葉切除を施行. 肺門リンパ節転移は認めず, 縦隔リンパ節の石灰化が強かったため郭清はND1にとどめた. 病理はpT1NxM0であった. 2009年5月のCT検査で気管前リンパ節の腫大が認められ, リンパ節再発が疑われた. 確定診断目的にEBUS-TBNAが施行された. 施行後, 5日目に発熱を主訴に外来受診した. 採血で著明な炎症反応の上昇と, CT上縦隔の脂肪織の腫大と濃度上昇が認められ, 縦隔炎と診断された. 緊急入院の上, 抗生剤にて加療され, 全身状態は改善し退院となった. 縦隔リンパ節に関しては, 後に縦隔鏡にて肺癌の再発と診断された. 文献的考察を含め報告する.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.31.6_420_1