8.気管腫瘍に対しレーザーを焼灼中,気道熱傷を併発した1例(第115回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会(記録))
症例は11歳男性.2005年2月より喘鳴が出現.前医にて気管支喘息として治療されていた. 8月から呼吸困難症皮下気腫および縦隔気腫が出現してきたため,当院へ転じた.胸部CTで気管分岐部より頭側3cmの位置にφ17mmの気管腫瘤を認めた.気管支鏡下の腫瘍切除を安全に行うため,気管切開を施行.気管切開孔から気管支鏡下にスネアを用いて腫瘍を切除した.切除断端焼灼のためNd-YAGレーザーを使用したところ,気管支鏡および挿管チューブに引火,声帯に至る広範な気道熱傷を来した.気道熱傷は保存的に軽快し,発声異常も残らなかった. 気管支レーザー使用時の合併症としての気道熱傷に関し,文献的考察を加え報告する....
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          | Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 28; no. 2; p. 133 | 
|---|---|
| Main Authors | , , , , , | 
| Format | Journal Article | 
| Language | Japanese | 
| Published | 
            特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
    
        2006
     日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy  | 
| Online Access | Get full text | 
| ISSN | 0287-2137 2186-0149  | 
| DOI | 10.18907/jjsre.28.2_133_3 | 
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| Summary: | 症例は11歳男性.2005年2月より喘鳴が出現.前医にて気管支喘息として治療されていた. 8月から呼吸困難症皮下気腫および縦隔気腫が出現してきたため,当院へ転じた.胸部CTで気管分岐部より頭側3cmの位置にφ17mmの気管腫瘤を認めた.気管支鏡下の腫瘍切除を安全に行うため,気管切開を施行.気管切開孔から気管支鏡下にスネアを用いて腫瘍を切除した.切除断端焼灼のためNd-YAGレーザーを使用したところ,気管支鏡および挿管チューブに引火,声帯に至る広範な気道熱傷を来した.気道熱傷は保存的に軽快し,発声異常も残らなかった. 気管支レーザー使用時の合併症としての気道熱傷に関し,文献的考察を加え報告する. | 
|---|---|
| ISSN: | 0287-2137 2186-0149  | 
| DOI: | 10.18907/jjsre.28.2_133_3 |