21.右完全無気肺と気管のねじれを伴う高度狭窄を来した気管・気管支結核の1例(第135回 日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)
症例は30歳中国人女性. 2008年2月, 中国にて肺結核となり6カ月間加療を行った. 排菌もなくなり加療終了となっていたが, 2008年10月より呼吸困難出現. 胸部単純CTでは右完全無気肺と声門直下の軽度のねじれを伴う気管狭窄を認めたが, 加療困難として経過観察されていた. 2010年7月よりさらに呼吸困難悪化, 歩行も困難な状況となり, 滞在していた日本にて入院. 無気肺の進行により気管のねじれも悪化, 気管狭窄はさらに高度となっており, インターベンション目的にて当院呼吸器内科紹介となった. PCPS待機下で, バルーンによる気管拡張術を施行した. 術後狭窄は改善, 呼吸困難も歩行可能...
Saved in:
Published in | The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 33; no. 2; pp. 132 - 133 |
---|---|
Main Authors | , , , , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会
2011
日本呼吸器内視鏡学会 The Japan Society for Respiratory Endoscopy |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0287-2137 2186-0149 |
DOI | 10.18907/jjsre.33.2_132_6 |
Cover
Summary: | 症例は30歳中国人女性. 2008年2月, 中国にて肺結核となり6カ月間加療を行った. 排菌もなくなり加療終了となっていたが, 2008年10月より呼吸困難出現. 胸部単純CTでは右完全無気肺と声門直下の軽度のねじれを伴う気管狭窄を認めたが, 加療困難として経過観察されていた. 2010年7月よりさらに呼吸困難悪化, 歩行も困難な状況となり, 滞在していた日本にて入院. 無気肺の進行により気管のねじれも悪化, 気管狭窄はさらに高度となっており, インターベンション目的にて当院呼吸器内科紹介となった. PCPS待機下で, バルーンによる気管拡張術を施行した. 術後狭窄は改善, 呼吸困難も歩行可能な程度まで軽快し退院となった. |
---|---|
ISSN: | 0287-2137 2186-0149 |
DOI: | 10.18907/jjsre.33.2_132_6 |