7.バーチャル気管支鏡を用いた気管支鏡挿入支援システムの使用経験(第28回 日本呼吸器内視鏡学会北海道支部会)

【背景・目的】我々はバーチャル気管支鏡を用いて気管支鏡のナビゲーションを行なう気管支鏡挿入支援システムの開発に携わり, これまで肺末梢小型病変に対する極細径気管支鏡を用いたCT透視下経気管支生検およびEBUS/GSを併用した経気管支生検における本システムの有用性について報告してきた. しかしバーチャル気管支鏡画像の作成は呼吸器内視鏡医にとって容易ではなかった. 今回, 本システム上でのバーチャル気管支鏡画像の自動作成が可能となったので, その使用経験について実際の症例を交えて報告する. 【対象】CT検査にて平均病変径が30mm以下であった肺末梢小型病変, 21病変. 【結果】バーチャル気管支鏡...

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Published inThe Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 29; no. 1; p. 59
Main Authors 中舘, 恵, 朝比奈, 肇, 本村, 文宏, 山崎, 浩一, 西村, 正治, 小野寺, 裕也, 吉田, 知恵, 菊地, 順子, 大泉, 聡史, 山田, 範幸, 菊地, 英毅, 品川, 尚文
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2007
日本呼吸器内視鏡学会
The Japan Society for Respiratory Endoscopy
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ISSN0287-2137
2186-0149
DOI10.18907/jjsre.29.1_59_3

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Summary:【背景・目的】我々はバーチャル気管支鏡を用いて気管支鏡のナビゲーションを行なう気管支鏡挿入支援システムの開発に携わり, これまで肺末梢小型病変に対する極細径気管支鏡を用いたCT透視下経気管支生検およびEBUS/GSを併用した経気管支生検における本システムの有用性について報告してきた. しかしバーチャル気管支鏡画像の作成は呼吸器内視鏡医にとって容易ではなかった. 今回, 本システム上でのバーチャル気管支鏡画像の自動作成が可能となったので, その使用経験について実際の症例を交えて報告する. 【対象】CT検査にて平均病変径が30mm以下であった肺末梢小型病変, 21病変. 【結果】バーチャル気管支鏡画像の作成は, DICOMデータの入力からバーチャル気管支鏡画像の完成まで平均で20.9分(12.3~34.4分)であった. そのうち本システムが自動で稼動した時間を除き実際に作業に要した時間は平均で10.2分(2.1~23.3分)であった. バーチャル気管支鏡は6.2±1.3(平均±SD)次気管支まで作成できた. 従来の放射線科医師の作成したバーチャル気管支鏡と比較しほぼ一致していた. また, 本システムにより作成したバーチャル気管支鏡をナビゲーションとして用い, EBUS/GSを併用した経気管支生検にて診断に至った症例を提示する. 【結語】気管支鏡挿入支援システム上でのバーチャル気管支鏡画像の作成は呼吸器内視鏡医でも容易であり, 今後本システムの普及に有用であると考えられた.
ISSN:0287-2137
2186-0149
DOI:10.18907/jjsre.29.1_59_3