20.気管内腫瘍の生検にてBALT lymphomaの診断に至った2例(第129回日本呼吸器内視鏡学会関東支部会)

• Published in: The Journal of the Japan Society for Respiratory Endoscopy Vol. 31; no. 5; pp. 340 - 341
• Main Authors: 石井, 聡, 飯倉, 元保, 中道, 真仁, 小林, 信之, 工藤, 宏一郎, 杉山, 温人, 寺田, 純子, 東野, 茉莉, 竹田, 雄一郎, 堀尾, 雄甲, 石原, 園子, 高崎, 仁, 水谷, 友紀, 柳下, 薫寛, 平石, 尚久, 藤田, 雄, 仲, 剛, 市村, 康典, 平野, 聡, 杉山, 栄里, 放生, 雅章, 泉, 信有
• Format: Journal Article
• Language: Japanese
• Published: 特定非営利活動法人 日本呼吸器内視鏡学会 2009; 日本呼吸器内視鏡学会; The Japan Society for Respiratory Endoscopy
• ISSN: 0287-2137; 2186-0149
• DOI: 10.18907/jjsre.31.5_340_5

気管内腫瘍の生検にて気管原発T細胞リンパ腫（Bronchus-associated lymphoid tissue （BALT） lymphoma）の診断に至った2例を報告する. 【症例1】62歳男性. 右肺上葉原発の肺小細胞癌に対して化学療法, 右上葉切除術にてCRとなった. 3年目の胸部CTにて, 気管壁の肥厚を指摘され, 精査目的に気管支鏡検査を施行. 気管から両側主気管支にかけて多発するpolyp様の隆起性病変を認めた. 同部位の生検組織にてIgH鎖のモノクローナルな遺伝子再構成が認められ, 気管原発のMALT lymphomaと診断された. 【症例2】82歳男性. 十二指腸潰瘍にて入院中に誤嚥性肺炎を発症し, 精査目的の胸部CTにて気管内腫瘤影を指摘された. 気管支鏡検査で気管～気管分岐部～右下葉支にかけて多発する隆起性広基性polypを認め, 同部位の生検より上記診断に至った.