不安定型頚椎損傷に対する頚椎椎弓根スクリュー刺入精度向上のための一工夫―X線透視側面像を用いた外側副皮切からの強斜位刺入法

頚椎椎弓根スクリュー(CPS)の刺入に際し,簡便なツールであるX線透視側面像と外側副皮切を用いて,外側逸脱を防止しつつ椎弓根内壁に沿った安全な刺入を可能にし得る強斜位刺入法を考案し,その有用性を検討した.当手法は正中皮切から刺入する従来法と比較して強斜位でのCPS刺入が可能であり,Neo分類Grade 2以上の逸脱率は1.7%と良好な精度であった.汎用性が高く緊急対応も可能な手法であり,頚椎損傷に対し有用であった....

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Published inJournal of Spine Research Vol. 11; no. 10; pp. 1144 - 1151
Main Authors 國府田, 正雄, 山崎, 正志, 会田, 育男, 竹内, 陽介, 清水, 知明
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会 20.10.2020
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ISSN1884-7137
2435-1563
DOI10.34371/jspineres.2020-1005

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Summary:頚椎椎弓根スクリュー(CPS)の刺入に際し,簡便なツールであるX線透視側面像と外側副皮切を用いて,外側逸脱を防止しつつ椎弓根内壁に沿った安全な刺入を可能にし得る強斜位刺入法を考案し,その有用性を検討した.当手法は正中皮切から刺入する従来法と比較して強斜位でのCPS刺入が可能であり,Neo分類Grade 2以上の逸脱率は1.7%と良好な精度であった.汎用性が高く緊急対応も可能な手法であり,頚椎損傷に対し有用であった.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2020-1005