当科における肝細胞癌に対する経皮的ラジオ波治療成績

「諸言」肝細胞癌(HCC)の治療は, 腫瘍のstageのみならず肝障害度も考慮に入れて検討し, 経皮的局所治療, 肝切除, 肝動脈化学塞栓療法(TACE)などが行われている. 肝癌診療ガイドライン2009年版の肝細胞癌治療アルゴリズムでは, 肝障害度AもしくはBで3個以下, 腫瘍径3cm以内のHCCに対しては局所治療と肝切除術が治療法として推奨されている1). 今回, 当院における3cm以内, 3個以下の全肝細胞癌(HCC)に対する経皮的局所治療の長期治療成績について検討した. 「I. 対象と方法」対象は2000年~2009年に当院で初回の根治目的治療としてラジオ波焼灼療法(RFA)単独療法を...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inJournal of Microwave Surgery Vol. 29; pp. 115 - 118
Main Authors 石原, 朗雄, 酒井, 新, 上原, 宏之, 大川, 和良, 池澤, 賢治, 長谷川, 徳子, 今中, 和穗, 福武, 伸康, 片山, 和宏, 玉井, 知英
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 Microwave Surgery研究会 2011
メディカルレビュー社
Online AccessGet full text
ISSN0917-7728
1882-210X
DOI10.3380/jmicrowavesurg.29.115

Cover

More Information
Summary:「諸言」肝細胞癌(HCC)の治療は, 腫瘍のstageのみならず肝障害度も考慮に入れて検討し, 経皮的局所治療, 肝切除, 肝動脈化学塞栓療法(TACE)などが行われている. 肝癌診療ガイドライン2009年版の肝細胞癌治療アルゴリズムでは, 肝障害度AもしくはBで3個以下, 腫瘍径3cm以内のHCCに対しては局所治療と肝切除術が治療法として推奨されている1). 今回, 当院における3cm以内, 3個以下の全肝細胞癌(HCC)に対する経皮的局所治療の長期治療成績について検討した. 「I. 対象と方法」対象は2000年~2009年に当院で初回の根治目的治療としてラジオ波焼灼療法(RFA)単独療法を行った症例299例のうち3cm以内, 3個以下のHCCのRFA269例. 使用機材はRadionics社cool-tip RF system. 累積生存率, 累積無再発生存率を肝障害度別に算出した.
ISSN:0917-7728
1882-210X
DOI:10.3380/jmicrowavesurg.29.115