効果的なIPWに向けたIPEの取り組み

「1. はじめに」 自らの専門的能力だけではなく, 他の職種のことを理解した上で, 多様な専門職と協働し, 患者や利用者のニーズに応えていく実践的な能力を身につけるためには, 専門教育を行うだけでは不十分であり, 多職種連携実践(interprofessional work; IPW)の知識を学んだ上で, 技能や態度を含むコンピテンシーを学ぶ機会, すなわち多職種連携教育(interprofessional education; IPE)が必要となってくる. 近年, 医療に対する国民ニーズの多様化, 医療技術の高度化, 専門化とともに, 各専門職が協働しチームとして患者中心のケアを目指すIPW...

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Published inYAKUGAKU ZASSHI Vol. 135; no. 1; pp. 131 - 135
Main Authors 内海, 美保, 川村, 和美, 孫, 大輔, 中島, 美津子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 公益社団法人 日本薬学会 01.01.2015
日本薬学会
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ISSN0031-6903
1347-5231
DOI10.1248/yakushi.14-00222-4

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Summary:「1. はじめに」 自らの専門的能力だけではなく, 他の職種のことを理解した上で, 多様な専門職と協働し, 患者や利用者のニーズに応えていく実践的な能力を身につけるためには, 専門教育を行うだけでは不十分であり, 多職種連携実践(interprofessional work; IPW)の知識を学んだ上で, 技能や態度を含むコンピテンシーを学ぶ機会, すなわち多職種連携教育(interprofessional education; IPE)が必要となってくる. 近年, 医療に対する国民ニーズの多様化, 医療技術の高度化, 専門化とともに, 各専門職が協働しチームとして患者中心のケアを目指すIPWが求められるようになってきた. 本稿では, 日本医療教授システム学会(Japan Society for Instructional Systems in Healthcare; JSISH)多職種連携・IPEプログラムプロジェクトチームが取り組んでいるIPEプログラムの実践例を紹介しながら, その意義や今後の展望について述べてみたい.
ISSN:0031-6903
1347-5231
DOI:10.1248/yakushi.14-00222-4