骨粗鬆症性腰椎椎体骨折後圧潰に対する前後合併固定術後早期にインプラント脱転を生じたパーキンソン病の一例

はじめに:パーキンソン病患者の脆弱性椎体骨折に対する手術法は統一されていない.症例:70歳男性,10年来のパーキンソン病.L4椎体圧潰に対して生検とL2-S1後方固定術を行い,2週間後に側方椎体置換術を追加した.しかし早期に椎体ケージの脱転を呈しT6から腸骨までの固定延長によりケージは安定し骨癒合した.結語:パーキンソン病では前後合併固定術であっても固定範囲は初回から中位胸椎を目安に十分長くする必要がある....

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Published inJournal of Spine Research Vol. 11; no. 10; pp. 1252 - 1258
Main Authors 柴尾, 洋介, 國府田, 正雄, 長島, 克弥, 野口, 裕史, 船山, 徹, 安部, 哲哉, 熊谷, 洋, 山崎, 正志, 佐藤, 康介, 三浦, 紘世, 俣木, 健太朗
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会 20.10.2020
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ISSN1884-7137
2435-1563
DOI10.34371/jspineres.2020-1021

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Summary:はじめに:パーキンソン病患者の脆弱性椎体骨折に対する手術法は統一されていない.症例:70歳男性,10年来のパーキンソン病.L4椎体圧潰に対して生検とL2-S1後方固定術を行い,2週間後に側方椎体置換術を追加した.しかし早期に椎体ケージの脱転を呈しT6から腸骨までの固定延長によりケージは安定し骨癒合した.結語:パーキンソン病では前後合併固定術であっても固定範囲は初回から中位胸椎を目安に十分長くする必要がある.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2020-1021