地域健康教室への血液サラサラ検査の導入

1. はじめに 地域住民を対象にした従来の集団健康教室では, 参加者に対して生活習慣の改善のための十分な動機づけをすることができにくい. そのため, 参加者へ生活習慣病に対する理解と自覚をもたせることが難しい. しかしながら, 生活習慣の改善のための動機づけとして, 視覚に訴えることができれば, 効果的に健康教室での教育効果を高めることができると考えられる. そこで筆者らは, 血液流動性(サラサラ度)を測定するMicro Channel Flow Analyzer(MC-FAN, 日立原町電子工業)の健康教室への導入を試みた. MC-FANは血液の通過時間を測定するのみならず, 実際に血液の流...

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Published inThe Journal of Japan Mibyou System Association Vol. 11; no. 1; pp. 194 - 195
Main Authors 野澤, めぐみ, 井澤, 弘美, 嵯峨井, 勝, 小原, 麻智子, 藤田, 修三, 羽鳥, 有香, 松江, 一, 佐藤, 伸, 工藤, 乃理子, 海老根, 亜紀
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本未病システム学会 2005
Japan Mibyou System Association
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ISSN1347-5541
2185-2162
DOI10.11288/mibyou1998.11.194

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Summary:1. はじめに 地域住民を対象にした従来の集団健康教室では, 参加者に対して生活習慣の改善のための十分な動機づけをすることができにくい. そのため, 参加者へ生活習慣病に対する理解と自覚をもたせることが難しい. しかしながら, 生活習慣の改善のための動機づけとして, 視覚に訴えることができれば, 効果的に健康教室での教育効果を高めることができると考えられる. そこで筆者らは, 血液流動性(サラサラ度)を測定するMicro Channel Flow Analyzer(MC-FAN, 日立原町電子工業)の健康教室への導入を試みた. MC-FANは血液の通過時間を測定するのみならず, 実際に血液の流れ具合を直接見られる利点があり, 食事や運動といった生活習慣の良し悪しを評価できる. 臨床では栗原ら1)が生活習慣病患者教育や啓蒙活動の一環として導入を始め, 現在では全国30余りの臨床施設でMC-FANによる検査を行っている. しかしながら, 健康教室に導人して参加者の生活習慣への意識改革に用いた例はほとんどない. 本稿では, 青森県立保健大学と地域市町村の連携研究で行っている健康教室にMC-FANを導入した実際の方法と, その成果について報告する.
ISSN:1347-5541
2185-2162
DOI:10.11288/mibyou1998.11.194