臨床における薬剤師のスタンスからIPWの阻害要因を考える
「1. はじめに」 医療が高度化・専門化する中, 業務は細分化され医療職種が増えたことから, 多様な医療専門職と協調・連携して医療にあたることが, 質の高い医療の提供につながると考えられている. 薬剤師もこのチームの一員となって20年以上経過したが, どうしても後付けの医療専門職という姿勢を脱することができず, いまだコミュニケーション下手, 空気が読めないと揶揄される職種の1つである. 自身の知識を強みとし, 医療に貢献できる人材として, 多職種連携を実践している薬剤師は, 全国にどれほどいるのであろうか. 本稿では, 臨床における多職種との連携や協働の現実を紹介しながら, 多職種連携実践(...
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Published in | YAKUGAKU ZASSHI Vol. 135; no. 1; pp. 123 - 129 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本薬学会
01.01.2015
日本薬学会 |
Subjects | |
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ISSN | 0031-6903 1347-5231 |
DOI | 10.1248/yakushi.14-00222-3 |
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Summary: | 「1. はじめに」 医療が高度化・専門化する中, 業務は細分化され医療職種が増えたことから, 多様な医療専門職と協調・連携して医療にあたることが, 質の高い医療の提供につながると考えられている. 薬剤師もこのチームの一員となって20年以上経過したが, どうしても後付けの医療専門職という姿勢を脱することができず, いまだコミュニケーション下手, 空気が読めないと揶揄される職種の1つである. 自身の知識を強みとし, 医療に貢献できる人材として, 多職種連携を実践している薬剤師は, 全国にどれほどいるのであろうか. 本稿では, 臨床における多職種との連携や協働の現実を紹介しながら, 多職種連携実践(interprofessional work; IPW)の阻害要因を薬剤師の視点から述べ, 今後の多職種連携教育(interprofessional education; IPE)の必要性などについて述べてみたい. |
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ISSN: | 0031-6903 1347-5231 |
DOI: | 10.1248/yakushi.14-00222-3 |