下肢静脈瘤治療に対する血管内レーザー焼灼術における装置とレーザー照射法

下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術(EVLA)は最も容認された治療法の一つとなってきた.治療における半導体レーザー装置は,現在ELVeS レーザーとELVeS レーザー1470 の2 機種が医療機器として承認され,商用化されている.主な相違点は,波長が980 nm:1470 nm,使用する光ファイバーがベアファイバー:ラディアル2リングファイバーとなっている.波長が長い1470 nm,およびラディアル2 リングファイバーを用いることにより,静脈壁内の水分に吸収されること,および全周的(360 度)なエネルギー放出は静脈壁に均一な光エネルギーによる障害を与えることで有効性を高めることができ,...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 37; no. 2; pp. 170 - 174
Main Author 関崎, 博巳
Format Journal Article
LanguageEnglish
Japanese
Published 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 15.07.2016
日本レーザー医学会
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ISSN0288-6200
1881-1639
DOI10.2530/jslsm.jslsm-37_0024

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Summary:下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術(EVLA)は最も容認された治療法の一つとなってきた.治療における半導体レーザー装置は,現在ELVeS レーザーとELVeS レーザー1470 の2 機種が医療機器として承認され,商用化されている.主な相違点は,波長が980 nm:1470 nm,使用する光ファイバーがベアファイバー:ラディアル2リングファイバーとなっている.波長が長い1470 nm,およびラディアル2 リングファイバーを用いることにより,静脈壁内の水分に吸収されること,および全周的(360 度)なエネルギー放出は静脈壁に均一な光エネルギーによる障害を与えることで有効性を高めることができ,加えて静脈壁の穿孔や周辺組織の熱刺激を回避できるため,術後疼痛,皮下出血等の合併症を最小限とすることができる.
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm.jslsm-37_0024