仙骨神経根囊腫に対して囊腫くも膜下腔シャント術を施行した1例

有症状性の仙骨神経根囊腫に対し,囊腫くも膜下腔シャント術を施行した1例を経験した.症例:44歳女性.主訴は立位,座位で増強する左臀部,下肢痛であり,S2以下の痛覚鈍麻,排尿遅延を認めた.左S3神経根糸を含む囊胞を認め,脊髄空洞症用シャントチューブを用いた囊腫くも膜下腔シャント術を行い,下肢の神経症状は改善した.結語:有症状性の仙骨神経根囊腫に対して囊腫くも膜下腔シャント術を施行し,短期成績は良好な結果であった....

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published inJournal of Spine Research Vol. 12; no. 4; pp. 668 - 671
Main Authors 宮崎, 晋一, 今西, 隆夫, 塩川, 靖夫, 近藤, 哲士, 淺沼, 由美子, 須藤, 隆夫
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本脊椎脊髄病学会 20.04.2021
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN1884-7137
2435-1563
DOI10.34371/jspineres.2021-0404

Cover

More Information
Summary:有症状性の仙骨神経根囊腫に対し,囊腫くも膜下腔シャント術を施行した1例を経験した.症例:44歳女性.主訴は立位,座位で増強する左臀部,下肢痛であり,S2以下の痛覚鈍麻,排尿遅延を認めた.左S3神経根糸を含む囊胞を認め,脊髄空洞症用シャントチューブを用いた囊腫くも膜下腔シャント術を行い,下肢の神経症状は改善した.結語:有症状性の仙骨神経根囊腫に対して囊腫くも膜下腔シャント術を施行し,短期成績は良好な結果であった.
ISSN:1884-7137
2435-1563
DOI:10.34371/jspineres.2021-0404