下肢静脈瘤血管内レーザー焼灼術後の再発

下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術(endovascular laser ablation: EVLA)後の再発は稀でない.大伏在静脈(great saphenous vein: GSV)のEVLAについては,再発の主因として再疎通や接合部付近の分枝への逆流が挙げられる一方で,高位結紮を行うストリッピング手術(high ligation and stripping: HLS)に比べて血管新生が少ないことも特徴である.また,小伏在静脈(small saphenous vein: SSV)のEVLAの遠隔成績については報告が少ない.解剖学的な個人差もありSSVのHLSはGSVのHLSに比べて再...

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Published in日本レーザー医学会誌 Vol. 40; no. 2; pp. 179 - 185
Main Author 清水, 剛
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本レーザー医学会 15.07.2019
日本レーザー医学会
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ISSN0288-6200
1881-1639
DOI10.2530/jslsm.jslsm-40_0026

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Summary:下肢静脈瘤に対する血管内レーザー焼灼術(endovascular laser ablation: EVLA)後の再発は稀でない.大伏在静脈(great saphenous vein: GSV)のEVLAについては,再発の主因として再疎通や接合部付近の分枝への逆流が挙げられる一方で,高位結紮を行うストリッピング手術(high ligation and stripping: HLS)に比べて血管新生が少ないことも特徴である.また,小伏在静脈(small saphenous vein: SSV)のEVLAの遠隔成績については報告が少ない.解剖学的な個人差もありSSVのHLSはGSVのHLSに比べて再発が多いとされる一方で,SSVのEVLAの短期成績はHLSに比して良好との報告が多い.SSVのEVLAの再発を含めた遠隔成績についてはさらなる検討を要す.
ISSN:0288-6200
1881-1639
DOI:10.2530/jslsm.jslsm-40_0026