沖縄県の地域住民の経済状況と地域愛着が親扶養意識に及ぼす影響について
「I. 緒言」現在, 我が国の高齢化は加速的に進行しており, 全人口に占める65歳以上の人口割合は2025年に30.3%, 2055年には39.4%となることが予測されている. さらに, 健康寿命の延びは平均寿命の延びと比べて小さく, 男女ともに平均寿命と健康寿命の差が拡大している現状にある. その差は約10年であり, 高齢者は長期にわたって医療や介護が必要な状態が続くとともに, 介護者の身体的, 精神的および社会的負担が生じている. このような背景から, 高齢者が, 介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で自分らしい生活を続け, 人生の最期を地域で迎えるために, 医療, 介護や福祉が一体と...
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Published in | Nihon Kenkō Gakkai shi Vol. 84; no. 1; pp. 3 - 11 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
Tokyo
日本健康学会
01.01.2018
Japan Science and Technology Agency |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 2432-6712 2432-6720 |
DOI | 10.3861/kenko.84.1_3 |
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Summary: | 「I. 緒言」現在, 我が国の高齢化は加速的に進行しており, 全人口に占める65歳以上の人口割合は2025年に30.3%, 2055年には39.4%となることが予測されている. さらに, 健康寿命の延びは平均寿命の延びと比べて小さく, 男女ともに平均寿命と健康寿命の差が拡大している現状にある. その差は約10年であり, 高齢者は長期にわたって医療や介護が必要な状態が続くとともに, 介護者の身体的, 精神的および社会的負担が生じている. このような背景から, 高齢者が, 介護が必要な状態になっても住み慣れた地域で自分らしい生活を続け, 人生の最期を地域で迎えるために, 医療, 介護や福祉が一体となり, 地域全体で支える仕組みである地域包括ケアシステムの構築や在宅医療が推進されている. 「支える医療」である在宅医療が推進されている現状において, 子どもが親の生活を支援する意識である「親扶養意識」は重要な要素となる. |
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Bibliography: | ObjectType-Article-1 SourceType-Scholarly Journals-1 ObjectType-Feature-2 content type line 14 |
ISSN: | 2432-6712 2432-6720 |
DOI: | 10.3861/kenko.84.1_3 |