再塞栓時のStent 留置に際し3D Printer が有用だった大型傍鞍部内頸動脈瘤の1 例

【目的】コイル塞栓術後再治療時における,3D printer にて作成した血管モデルの有用性を検証する.【症例】45 歳女性.1 年前に大型傍鞍部内頸動脈瘤に対して初回塞栓術を施行した.その後再開通を認めたため,Neuroform Atlas stent を使用して再塞栓術を予定した.すでに留置されているcoil により,stent 留置のための適切なworking angle での内頸動脈の走行の把握が困難であった.そのため,3D printer で作成した血管モデルに,stent 留置予定の近位端と遠位端をmarking し,解剖学的位置関係の把握に用いた.本手法により,正確にstent...

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Published in脳血管内治療 Vol. 4; no. 3; pp. 151 - 156
Main Authors 赤路, 和則, 冨尾, 亮介
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 特定非営利活動法人 日本脳神経血管内治療学会 2019
日本脳神経血管内治療学会
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ISSN2423-9119
2424-1709
DOI10.20626/nkc.cr.2018-0132jnet

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Summary:【目的】コイル塞栓術後再治療時における,3D printer にて作成した血管モデルの有用性を検証する.【症例】45 歳女性.1 年前に大型傍鞍部内頸動脈瘤に対して初回塞栓術を施行した.その後再開通を認めたため,Neuroform Atlas stent を使用して再塞栓術を予定した.すでに留置されているcoil により,stent 留置のための適切なworking angle での内頸動脈の走行の把握が困難であった.そのため,3D printer で作成した血管モデルに,stent 留置予定の近位端と遠位端をmarking し,解剖学的位置関係の把握に用いた.本手法により,正確にstent 留置を行うことが可能であった.合計10 本のcoil を用いて追加塞栓を施行した.【結論】脳動脈瘤塞栓術後の再開通症例に対するstent 留置には3D printer による血管モデルが有用であった.
ISSN:2423-9119
2424-1709
DOI:10.20626/nkc.cr.2018-0132jnet