脳卒中地域連携パス電子版の開発
われわれは熊本地域で脳卒中地域連携パスを紙ベースで運用してきたが,データの保管や質の維持が困難なことや,データ収集と分析作業が繁雑であることなどの問題があった.これらを解決するために脳卒中地域連携パスの電子版を開発した.ファイルメーカーPro®を用いて紙の地域連携パスと同じレイアウトで作成した.入力後は印刷し,紙の地域連携パスとして運用し,入力したデータは各施設で保存し,後日電子データとして定期的に収集,連結し,分析することとした.ほかのデータバンクとのデータの相互移動のオプションも設定した.2009年10月に配布を開始し,従来の紙の地域連携パスと共存しながら,徐々に電子化導入を促進していった...
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Published in | 脳卒中 Vol. 32; no. 6; pp. 654 - 659 |
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Main Authors | , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本脳卒中学会
2010
日本脳卒中学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0912-0726 1883-1923 |
DOI | 10.3995/jstroke.32.654 |
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Summary: | われわれは熊本地域で脳卒中地域連携パスを紙ベースで運用してきたが,データの保管や質の維持が困難なことや,データ収集と分析作業が繁雑であることなどの問題があった.これらを解決するために脳卒中地域連携パスの電子版を開発した.ファイルメーカーPro®を用いて紙の地域連携パスと同じレイアウトで作成した.入力後は印刷し,紙の地域連携パスとして運用し,入力したデータは各施設で保存し,後日電子データとして定期的に収集,連結し,分析することとした.ほかのデータバンクとのデータの相互移動のオプションも設定した.2009年10月に配布を開始し,従来の紙の地域連携パスと共存しながら,徐々に電子化導入を促進していった.2010年9月に1152症例のデータ収集を得た.個人情報の扱いについては今後もさらなる検討が必要である. |
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ISSN: | 0912-0726 1883-1923 |
DOI: | 10.3995/jstroke.32.654 |