悪性神経膠腫に対する光線力学的療法の光と影―100例以上を経験して
悪性神経膠腫に対する光線力学的療法(photodynamic therapy: PDT)につき,照射の工夫・合併症・再発時期や再発パターンを検討した.対象はPDTを施行した106例の画像上悪性神経膠腫と診断した症例で,大きな合併症は1例の爪熱傷であったが,2例脳皮質熱傷が疑われた.再発までの期間の中央値は初発膠芽腫に限ると約12ヶ月で,再発パターンは局所再発が50例で,27例は遠隔部位や播種にて再発した.再発予防としてPDT耐性の腫瘍コントロールが重要と考えられた....
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| Published in | 日本レーザー医学会誌 Vol. 44; no. 2; pp. 102 - 108 |
|---|---|
| Main Authors | , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
特定非営利活動法人 日本レーザー医学会
15.07.2023
日本レーザー医学会 |
| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0288-6200 1881-1639 |
| DOI | 10.2530/jslsm.jslsm-44_0021 |
Cover
| Summary: | 悪性神経膠腫に対する光線力学的療法(photodynamic therapy: PDT)につき,照射の工夫・合併症・再発時期や再発パターンを検討した.対象はPDTを施行した106例の画像上悪性神経膠腫と診断した症例で,大きな合併症は1例の爪熱傷であったが,2例脳皮質熱傷が疑われた.再発までの期間の中央値は初発膠芽腫に限ると約12ヶ月で,再発パターンは局所再発が50例で,27例は遠隔部位や播種にて再発した.再発予防としてPDT耐性の腫瘍コントロールが重要と考えられた. |
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| ISSN: | 0288-6200 1881-1639 |
| DOI: | 10.2530/jslsm.jslsm-44_0021 |