HATCP コーティング人工骨頭の術後5年以上の X 線学的検討
「はじめに」従来のセメントレス人工骨頭置換術でosteolysisやlooseningの発生が問題となっておりインプラントの初期固定性を獲得するため, 近年, 骨と直接化学的に結合するバイオアクティブセラミックをコーティングした機種が開発され応用されている. これまで我々はハイドロキシアパタイトおよび燐酸3カルシウム(以下HATCPと略す)をコーティングしたステム使用例の短期成績を報告してきたが5), 今回術後5年以上経過した症例についてX線学的評価を行ったので報告する. 「対象と方法」対象は1995年8月から1996年10月に当科で人工骨頭置換術を施行した18例21関節で, 性別は男性8例1...
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| Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 51; no. 4; pp. 709 - 712 |
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| Main Authors | , , , , , |
| Format | Journal Article |
| Language | Japanese |
| Published |
西日本整形・災害外科学会
2002
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| Subjects | |
| Online Access | Get full text |
| ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
| DOI | 10.5035/nishiseisai.51.709 |
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| Summary: | 「はじめに」従来のセメントレス人工骨頭置換術でosteolysisやlooseningの発生が問題となっておりインプラントの初期固定性を獲得するため, 近年, 骨と直接化学的に結合するバイオアクティブセラミックをコーティングした機種が開発され応用されている. これまで我々はハイドロキシアパタイトおよび燐酸3カルシウム(以下HATCPと略す)をコーティングしたステム使用例の短期成績を報告してきたが5), 今回術後5年以上経過した症例についてX線学的評価を行ったので報告する. 「対象と方法」対象は1995年8月から1996年10月に当科で人工骨頭置換術を施行した18例21関節で, 性別は男性8例11関節, 女性10例10関節で, 手術時年齢は18歳から89歳(平均59.8歳)であった. 原因疾患は大腿骨頚部内側骨折15例15関節, 大腿骨頭壊死3例6関節であった. 術後経過観察期間は5年から6年2ケ月(平均5年4ケ月)であった. 使用機種はZIMMER社のアナトミック人工骨頭でステム近位のファイバーメタルにHATCPをコーティングしているタイプを使用した(図1). |
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| ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
| DOI: | 10.5035/nishiseisai.51.709 |