有痛性肩疾患における MRI 所見の検討
「はじめに」有痛性肩疾患症例に対しMRI検査を施行すると腱板損傷や肩鎖関節症を示唆する所見が得られることが多い. 我々は肩鎖関節症を伴った腱板損傷の治療について検討し, 腱板損傷と肩鎖関節症を同時に治療することによって良好な成績が得られることをこれまで報告してきた. しかしながら腱板損傷, 肩鎖関節症について単独では多くの報告がみられているが, 腱板損傷と肩鎖関節症を診断学的に同時に評価した報告は少ない. 今回有痛性肩疾患症例のMRI所見として, 腱板損傷,肩鎖関節症を検討することを目的とした. 対象と方法 対象は2002年4月より2003年3月まで, 当院を受診しMRIを撮影した症例である....
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 53; no. 2; pp. 344 - 347 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2004
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Subjects | |
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ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.53.344 |
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Summary: | 「はじめに」有痛性肩疾患症例に対しMRI検査を施行すると腱板損傷や肩鎖関節症を示唆する所見が得られることが多い. 我々は肩鎖関節症を伴った腱板損傷の治療について検討し, 腱板損傷と肩鎖関節症を同時に治療することによって良好な成績が得られることをこれまで報告してきた. しかしながら腱板損傷, 肩鎖関節症について単独では多くの報告がみられているが, 腱板損傷と肩鎖関節症を診断学的に同時に評価した報告は少ない. 今回有痛性肩疾患症例のMRI所見として, 腱板損傷,肩鎖関節症を検討することを目的とした. 対象と方法 対象は2002年4月より2003年3月まで, 当院を受診しMRIを撮影した症例である. 骨折 脱臼例, 感染例, 手術既往例等を除く115例124肩, 男性74例79肩, 女性41例45肩, 平均年齢58歳(16-83歳)であった. これを年齢別に3群にわけ, A群(16-29歳, 10肩), B群(30-59歳, 43肩), C群(60-83歳, 71肩)とした. 機種はSIEMENS社製, 1.5テスラであり, 斜位冠状断像及び軸位断像にて, T1強調像(TR525, TE11), T2強調像(TR4200, TE98)および脂肪抑制像(TR4200, TE106)を撮影した. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.53.344 |