動脈硬化パラメーターと心肺持久力との関連-ABI,PWVと最大酸素摂取量
当施設人間ドック受診者を対象として,Ankle Brachial Index(ABI),脈波伝播速度(PWV)と最大酸素摂取量の関連を検討した。最大酸素摂取量と右側ABI,左側ABI,BMIと右側baPWV,左側baPWV,さらに年齢と各PWV値とで有意な正相関がみられた。性別を分け検討すると,男女とも年齢と各PWV値が有意な相関を認め,BMIは男女とも有意な相関はみられなかった。また男性では,最大酸素摂取量と各baPWVとで有意な相関が認められたものの,女性ではいずれとも有意な相関は認められなかった。各最大酸素摂取量,BMIのそれぞれに動脈硬化パラメーターとの関連が認められたことから,これら...
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Published in | 健康医学 Vol. 18; no. 2; pp. 151 - 154 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
公益社団法人 日本人間ドック学会
2003
日本人間ドック学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0914-0328 2186-5019 |
DOI | 10.11320/ningendock1986.18.151 |
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Summary: | 当施設人間ドック受診者を対象として,Ankle Brachial Index(ABI),脈波伝播速度(PWV)と最大酸素摂取量の関連を検討した。最大酸素摂取量と右側ABI,左側ABI,BMIと右側baPWV,左側baPWV,さらに年齢と各PWV値とで有意な正相関がみられた。性別を分け検討すると,男女とも年齢と各PWV値が有意な相関を認め,BMIは男女とも有意な相関はみられなかった。また男性では,最大酸素摂取量と各baPWVとで有意な相関が認められたものの,女性ではいずれとも有意な相関は認められなかった。各最大酸素摂取量,BMIのそれぞれに動脈硬化パラメーターとの関連が認められたことから,これらの指標が動脈硬化のリスクファクターになることが再確認された。したがって,質,量ともに適度で定期的な運動を実施し,体力レベルを維持して肥満予防を心掛けることが,動脈硬化に伴う各種疾患の予防に貢献することが示唆された。 |
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ISSN: | 0914-0328 2186-5019 |
DOI: | 10.11320/ningendock1986.18.151 |