社会人野球チームに対するメディカルサポートの取組み

我々は,2007年3月より社会人野球チームに対して,理学療法士による週に1度のメディカルサポート,都市対抗野球や全国社会人野球等の各大会への帯同などを行なってきた.今回,その取組みとその後の障害発生状況,現在の問題点や今後の展望について報告する.メディカルサポート介入前の年度別障害発生件数は31件であったが,現在では13件と減少傾向を示している.また,チーム内ではコンディショニングに対する意識が変化し,身体の不調に対して自分で機能修正しようとする取組みが見受けられるようになった.現在は,選手からの訴えが無くても監督やコーチからも相談があり,首脳陣の理解のもと,障害の早期発見と重症化防止が可能と...

Full description

Saved in:
Bibliographic Details
Published in整形外科と災害外科 Vol. 60; no. 3; pp. 399 - 404
Main Authors 鶴田, 敏幸, 小峯, 光徳, 峯, 博子, 青柳, 孝彦, 可徳, 三博
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2011
Subjects
Online AccessGet full text
ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.60.399

Cover

More Information
Summary:我々は,2007年3月より社会人野球チームに対して,理学療法士による週に1度のメディカルサポート,都市対抗野球や全国社会人野球等の各大会への帯同などを行なってきた.今回,その取組みとその後の障害発生状況,現在の問題点や今後の展望について報告する.メディカルサポート介入前の年度別障害発生件数は31件であったが,現在では13件と減少傾向を示している.また,チーム内ではコンディショニングに対する意識が変化し,身体の不調に対して自分で機能修正しようとする取組みが見受けられるようになった.現在は,選手からの訴えが無くても監督やコーチからも相談があり,首脳陣の理解のもと,障害の早期発見と重症化防止が可能となってきた.しかし,依然として現場(試合や練習)優先という問題があり,今後は関係者との相互理解と更なる信頼関係作りに取組む必要がある.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.60.399