お好み焼き摂取後にアナフィラキシーを呈した 3 小児例

お好み焼き摂取後にアナフィラキシーを発症した小児 3 症例を経験した。調理に使用したお好み焼き粉を観察したところ,全症例で顕微鏡下にダニを認めた。未開封のお好み焼き粉と調理に使用したお好み焼き粉を用いてプリックテストを施行し,ダニ抗原の経口摂取によるアナフィラキシー(oral mite anaphylaxis:OMA)と特定できた。OMA は予防することが重要で,不適切に保存された食材の使用は避けるべきである。また,食物アレルギーとの鑑別を要し,顕微鏡でのダニの同定およびプリックテストが必要である。...

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Published inJAPANESE JOURNAL OF HOSPITAL GENERAL MEDICINE Vol. 18; no. 4; pp. 258 - 261
Main Authors 八木, 直美, 唐渡, 諒, 阿部, 祥英, 宇宿, 秀三, 伊藤, 真弓, 小曽根, 惠子, 梅田, 陽, 田中, 伸子
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 一般社団法人 日本病院総合診療医学会 31.07.2022
JAPAN SOCIETY OF HOSPITAL GENERAL MEDICINE
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ISSN2185-8136
2758-7878
DOI10.60227/jhgmwabun.18.4_258

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Summary:お好み焼き摂取後にアナフィラキシーを発症した小児 3 症例を経験した。調理に使用したお好み焼き粉を観察したところ,全症例で顕微鏡下にダニを認めた。未開封のお好み焼き粉と調理に使用したお好み焼き粉を用いてプリックテストを施行し,ダニ抗原の経口摂取によるアナフィラキシー(oral mite anaphylaxis:OMA)と特定できた。OMA は予防することが重要で,不適切に保存された食材の使用は避けるべきである。また,食物アレルギーとの鑑別を要し,顕微鏡でのダニの同定およびプリックテストが必要である。
ISSN:2185-8136
2758-7878
DOI:10.60227/jhgmwabun.18.4_258