Mini-Incision TKAの効用

人工膝関節置換術におけるMISは有用であるが,近年いくつかの問題点も指摘されてきている.我々は2004年よりTKA手術において従来の器具を用い,皮膚切開を小さくしてきた(Mini-Incision TKA).そして2005年4月よりMini-Mid Vastus ApproachによるMIS TKAを開始した.今回両方法の手術を検討し,その効果を比較検討した. 症例は当院にて2005年4月より12月の期間に関節リウマチをのぞく変形性関節症,骨壊死を対象に行った初回TKA症例であり,45例が選択された.手術時間,皮膚切開の長さ,術後SLRが可能になった日数,術後在院日数などについてMini-In...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 56; no. 4; pp. 657 - 660
Main Authors 山口, 智太郎, 本村, 悟朗, 坂本, 央, 川村, 秀哉
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2007
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.56.657

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Summary:人工膝関節置換術におけるMISは有用であるが,近年いくつかの問題点も指摘されてきている.我々は2004年よりTKA手術において従来の器具を用い,皮膚切開を小さくしてきた(Mini-Incision TKA).そして2005年4月よりMini-Mid Vastus ApproachによるMIS TKAを開始した.今回両方法の手術を検討し,その効果を比較検討した. 症例は当院にて2005年4月より12月の期間に関節リウマチをのぞく変形性関節症,骨壊死を対象に行った初回TKA症例であり,45例が選択された.手術時間,皮膚切開の長さ,術後SLRが可能になった日数,術後在院日数などについてMini-Incision TKAとMIS TKAについて比較検討した. MIS TKAではMini-Incision TKAより皮膚切開の長さは短かったが,手術時間は延長していた.術後SLR可能日数,術後在院日数には両者に有意な差はなかった.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.56.657