Hansson pinの術後に大腿骨転子部骨折を生じた2例

Hansson pinの術後に大腿骨転子下骨折を生じた報告は散見されるが,大腿骨転子部骨折を生じたとの報告は非常に稀である.今回,Hansson pinの術後に生じた大腿骨転子部骨折の2例を経験したので報告する.いずれも初回骨折後にHansson pinで骨癒合が得られ,術後4年8ヶ月と3年1ヶ月で再転倒し,Hansson pin周囲の大腿骨転子部に骨折を生じた.転位のない1例では保存治療を,転位を伴う1例ではHansson pinを抜釘して髄内釘固定を行った.いずれも再び良好な骨癒合を得た....

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 60; no. 2; pp. 205 - 209
Main Authors 朝倉, 透, 松浦, 恒明, 大江, 健次郎, 進, 訓央
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2011
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.60.205

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Summary:Hansson pinの術後に大腿骨転子下骨折を生じた報告は散見されるが,大腿骨転子部骨折を生じたとの報告は非常に稀である.今回,Hansson pinの術後に生じた大腿骨転子部骨折の2例を経験したので報告する.いずれも初回骨折後にHansson pinで骨癒合が得られ,術後4年8ヶ月と3年1ヶ月で再転倒し,Hansson pin周囲の大腿骨転子部に骨折を生じた.転位のない1例では保存治療を,転位を伴う1例ではHansson pinを抜釘して髄内釘固定を行った.いずれも再び良好な骨癒合を得た.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.60.205