ローイング時のストロークレートの相違がエネルギー消費量に及ぼす影響
「I. 緒言」ボート漕ぎ運動(ローイング)とは, 下肢, 体幹及び上肢を動員してオールを牽引する全身運動であり, 漕ぎ手はドライブ局面とリカバリー局面によって構成されるローイングストロークを繰り返している. ドライブ局面とは, 身体を後方へと移動させつつオールを牽引する局面であり, リカバリー局面とは身体を前方へと移動させ次のドライブ局面の準備を行なう局面である. このことから, ローイングは身体重心の前後方向への周期的な移動を伴った運動であるといえる. Hofmijster et al.(2009)は, ローイングエルゴメータで測定した発揮パワーを一定に保たせつつ, 1分間当たりの身体の前後...
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Published in | 体育学研究 Vol. 59; no. 1; pp. 263 - 274 |
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Main Authors | , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
一般社団法人 日本体育学会
2014
日本体育学会 |
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0484-6710 1881-7718 |
DOI | 10.5432/jjpehss.13010 |
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Summary: | 「I. 緒言」ボート漕ぎ運動(ローイング)とは, 下肢, 体幹及び上肢を動員してオールを牽引する全身運動であり, 漕ぎ手はドライブ局面とリカバリー局面によって構成されるローイングストロークを繰り返している. ドライブ局面とは, 身体を後方へと移動させつつオールを牽引する局面であり, リカバリー局面とは身体を前方へと移動させ次のドライブ局面の準備を行なう局面である. このことから, ローイングは身体重心の前後方向への周期的な移動を伴った運動であるといえる. Hofmijster et al.(2009)は, ローイングエルゴメータで測定した発揮パワーを一定に保たせつつ, 1分間当たりの身体の前後方向への移動回数すなわちストローク回数(ストロークレート)のみを変化させると(28, 34及び40 strokes/min), 酸素摂取量(VO2)はストロークレートの増加に伴って増大することを報告している. |
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ISSN: | 0484-6710 1881-7718 |
DOI: | 10.5432/jjpehss.13010 |