[177Lu]Lu-PSMA-617をヒトに投与した後の病室内における空気中放射能濃度測定

「要旨」 : 「(1) 目的」[177Lu]Lu-PSMA-617をヒトに投与した際の病室内における空気中放射能濃度を測定することが目的である. 「(2) 方法」[177Lu]Lu-PSMA-617 (7.4GBq±10%) を被験者3例の入院病室内で静脈内投与し, 病室内の各2箇所 (部屋の中央とベッドサイド) について, ろ過捕集方法により空気中放射能濃度を測定した. 「(3) 結果」測定された空気中放射能濃度は検出限界 (1.1×10-6Bq/cm3または9.5×10-7Bq/cm3) 以下であり, いずれも177Luの法定空気中濃度限度2×10-2Bq/cm3の10,000分の1以下と...

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Published in核医学 Vol. 59; no. 1; pp. 51 - 55
Main Authors 稲木杏吏, 平田健司, 神原弘弥, 野村怜史, 服部徹, 細野眞
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 日本核医学会 2022
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ISSN0022-7854
DOI10.18893/kakuigaku.oa.2201

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Summary:「要旨」 : 「(1) 目的」[177Lu]Lu-PSMA-617をヒトに投与した際の病室内における空気中放射能濃度を測定することが目的である. 「(2) 方法」[177Lu]Lu-PSMA-617 (7.4GBq±10%) を被験者3例の入院病室内で静脈内投与し, 病室内の各2箇所 (部屋の中央とベッドサイド) について, ろ過捕集方法により空気中放射能濃度を測定した. 「(3) 結果」測定された空気中放射能濃度は検出限界 (1.1×10-6Bq/cm3または9.5×10-7Bq/cm3) 以下であり, いずれも177Luの法定空気中濃度限度2×10-2Bq/cm3の10,000分の1以下と基準値を大きく下回ることが確認された. 「(4) 結論」[177Lu]Lu-PSMA-617投与患者を特別な措置を講じた病室に入院させるために必要な空気中放射能濃度に関する適用条件は満たされることが示された.
ISSN:0022-7854
DOI:10.18893/kakuigaku.oa.2201