人工股関節全置換術におけるSQRUM TT CUPの術後成績の検討
人工股関節全置換術に対して京セラメディカル社製のSQRUM TT CUPとAMS HA CUPを用いた症例の術後成績を比較検討したので報告する.2013年2月から2014年11月までの期間に行った症例のうち,2016年7月時点で1年以上経過観察可能であったAMS HA群100例,SQRUM TT群100例を対象とした.男性18例,女性182例,手術時平均年齢61.2歳(28-84歳),平均観察期間は22.3ヵ月(12-37ヵ月)であった.原疾患はOA 194例,急速破壊型股関節症2例,大腿骨頭壊死4例であった.手術は全例同一術者,同一手技で行った.AMS HA群ではcup migrationを...
Saved in:
Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 66; no. 3; pp. 453 - 455 |
---|---|
Main Authors | , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2017
|
Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.66.453 |
Cover
Summary: | 人工股関節全置換術に対して京セラメディカル社製のSQRUM TT CUPとAMS HA CUPを用いた症例の術後成績を比較検討したので報告する.2013年2月から2014年11月までの期間に行った症例のうち,2016年7月時点で1年以上経過観察可能であったAMS HA群100例,SQRUM TT群100例を対象とした.男性18例,女性182例,手術時平均年齢61.2歳(28-84歳),平均観察期間は22.3ヵ月(12-37ヵ月)であった.原疾患はOA 194例,急速破壊型股関節症2例,大腿骨頭壊死4例であった.手術は全例同一術者,同一手技で行った.AMS HA群ではcup migrationを2例に認め,うち1例はカップ脱転を伴っており,再置換術の必要があった.SQRUM TT群ではカップのloosening,migration,脱臼を認めなかった.SQRUM TT CUPは骨接触面に3Dポーラス機構を有しており,高い初期固定性が得られることが推察されたが,今後の長期的な観察が必要である. |
---|---|
ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.66.453 |