頚椎片開き式椎弓形成術の手術成績
【はじめに】当科における頚椎片開き式椎弓形成術の手術成績を年代別に分けて検討したので報告する.【対象】当科にて上記手術を施行し,術後1年以上経過観察できた61例とした.【方法】臨床評価には術前,術後のJOAスコア及び改善率(平林法)を用い,画像評価には術前,術後の頚椎弯曲指数(石原法)を用いた.65歳未満群,65歳~74歳群,75歳以上群と年齢別に分け検討した.【結果】自験例では術後の臨床成績はすべての年代で良好であり,若年者と後期高齢者群の改善率も有意差はなかった.頚椎弯曲指数は65歳未満群のみが有意に低下をしていたが,臨床成績と相関はなかった.上下肢機能別の改善率もすべての年代で良好であっ...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 65; no. 4; pp. 776 - 779 |
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Main Authors | , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2016
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.65.776 |
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Summary: | 【はじめに】当科における頚椎片開き式椎弓形成術の手術成績を年代別に分けて検討したので報告する.【対象】当科にて上記手術を施行し,術後1年以上経過観察できた61例とした.【方法】臨床評価には術前,術後のJOAスコア及び改善率(平林法)を用い,画像評価には術前,術後の頚椎弯曲指数(石原法)を用いた.65歳未満群,65歳~74歳群,75歳以上群と年齢別に分け検討した.【結果】自験例では術後の臨床成績はすべての年代で良好であり,若年者と後期高齢者群の改善率も有意差はなかった.頚椎弯曲指数は65歳未満群のみが有意に低下をしていたが,臨床成績と相関はなかった.上下肢機能別の改善率もすべての年代で良好であった. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.65.776 |