PED (Percutaneous Endoscopic Discectomy) transforaminal approach導入期例の検討

PED (percutaneous endoscopic discectomy) transforaminal approach導入期47例(男30,女17)(L1-2:1,L2-3:2,L3-4:12,L4-5:32)の臨床成績を,MED 54例(男31,女23)(L2-3:2,L3-4:10,L4-5:42)と比較検討した.手術時間はMED:66.8に対しPED:48.1分と有意に短縮し,術中出血量はMED 54.7gに対しPEDは計測不能と少量であった.CRP値は術前差を認めなかったが,術後はPEDが有意に低値であった.合併症はMEDで硬膜損傷3例,術後一過性の下肢dysesthesia...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 62; no. 2; pp. 255 - 257
Main Authors 山口, 司, 岡田, 文, 林田, 光正, 西井, 章裕, 伊東, 孝浩, 吉兼, 浩一, 大江, 健次郎, 仲西, 知憲
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.03.2013
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.62.255

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Summary:PED (percutaneous endoscopic discectomy) transforaminal approach導入期47例(男30,女17)(L1-2:1,L2-3:2,L3-4:12,L4-5:32)の臨床成績を,MED 54例(男31,女23)(L2-3:2,L3-4:10,L4-5:42)と比較検討した.手術時間はMED:66.8に対しPED:48.1分と有意に短縮し,術中出血量はMED 54.7gに対しPEDは計測不能と少量であった.CRP値は術前差を認めなかったが,術後はPEDが有意に低値であった.合併症はMEDで硬膜損傷3例,術後一過性の下肢dysesthesia 1例を認めたが,PEDに特記すべきものはなかった.再発はともに1例認めた.JOA scoreは術前,術後および改善率で差を認めなかった.追跡期間はMED:34.4,PED:11.6ケ月であった.PEDはMEDと比較し,手術時間,出血量,術後炎症,合併症を抑えることが出来,短期ではあるが同等の臨床成績を得ることが出来た.Transforaminal approachは,土方式PN法から発展した手技で,傍脊柱筋と脊椎構築にほぼ侵襲を加えず,ヘルニア部位にピンポイントに到達出来る.PN法が髄核摘出による間接的神経除圧であるのに対し,PEDは直近鏡視下にヘルニア摘出し神経除圧出来る利点がある.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.62.255