高齢者の上腕骨顆上骨折に対する治療経験

高齢者に発生する上腕骨顆上骨折は, 骨粗鬆症を合併していることが多く, 外固定では整復位の保持が困難で, 長期の固定期間を要し, 疼痛や機能障害の原因となることが多い. 良好な治療成績を得るためには強固な内固定をし, 早期にリハビリ開始することが望まれる. 当院では高齢者上腕骨顆上骨折に対して, ONIプレートによる骨折観血的手術を行い, 良好な術後成績を得られたので報告する. 「はじめに」 高齢者上腕骨顆上骨折は骨粗鬆症等を合併していることが多く, 内固定に難渋することがある. 従来の各種プレートによる固定では, 尺骨神経障害や異所性骨化, 皮膚障害等の合併症の報告も散見される. 当院ではア...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 66; no. 3; pp. 473 - 476
Main Authors 今林, 正典, 中村, 優子, 土持, 亨, 矢崎, 雄一郎, 今林, 正明, 福山, 勝朗, 小宮, 節郎, 大迫, 浩文, 佐々木, 裕美
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2017
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.66.473

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Summary:高齢者に発生する上腕骨顆上骨折は, 骨粗鬆症を合併していることが多く, 外固定では整復位の保持が困難で, 長期の固定期間を要し, 疼痛や機能障害の原因となることが多い. 良好な治療成績を得るためには強固な内固定をし, 早期にリハビリ開始することが望まれる. 当院では高齢者上腕骨顆上骨折に対して, ONIプレートによる骨折観血的手術を行い, 良好な術後成績を得られたので報告する. 「はじめに」 高齢者上腕骨顆上骨折は骨粗鬆症等を合併していることが多く, 内固定に難渋することがある. 従来の各種プレートによる固定では, 尺骨神経障害や異所性骨化, 皮膚障害等の合併症の報告も散見される. 当院ではアナトミカルな形状を有し, プレート厚の薄いONIプレートを使用し良好な成績を得たので報告する.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.66.473