膝蓋骨骨折へのループ形成キルシュナー鋼線を用いてのtension band wiring法

【目的】膝蓋骨骨折に対する遠位端をループ状としたキルシュナー鋼線を用いてのtension band wiring法の手技及びその結果を報告すること【方法】膝蓋骨骨折に対し上記固定法を行った男性2例女性5例,手術時平均年齢54.7歳の結果を評価した.【結果】平均手術時間は96.5分,追加固定はcircumferential wiring 4例,tension band wiring 2例,キルシュナー鋼線1例であった.平均10.4カ月の経過観察期間において変形性関節症合併,リハビリ不能例以外はいずれも伸展0度屈曲130度以上可能で特殊な高度粉砕例以外はキルシュナー鋼線の突出はなく,軟鋼線の逸脱は...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 62; no. 3; pp. 461 - 464
Main Authors 志田, 崇之, 田中, 奈津美, 金丸, 由美子, 川原, 俊夫, 島内, 誠一郎, 光武, 聖史, 牧野, 佳朗, 宮原, 健次
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 25.09.2013
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.62.461

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Summary:【目的】膝蓋骨骨折に対する遠位端をループ状としたキルシュナー鋼線を用いてのtension band wiring法の手技及びその結果を報告すること【方法】膝蓋骨骨折に対し上記固定法を行った男性2例女性5例,手術時平均年齢54.7歳の結果を評価した.【結果】平均手術時間は96.5分,追加固定はcircumferential wiring 4例,tension band wiring 2例,キルシュナー鋼線1例であった.平均10.4カ月の経過観察期間において変形性関節症合併,リハビリ不能例以外はいずれも伸展0度屈曲130度以上可能で特殊な高度粉砕例以外はキルシュナー鋼線の突出はなく,軟鋼線の逸脱は1例も生じなかった.【結論】膝蓋骨骨折に対するキルシュナー鋼線の遠位端をループ状にしたtension band wiring法は良好な術後成績を安定して得られる有効な手技と考える.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.62.461