骨粗鬆症性椎体圧迫骨折後遅発性脊髄麻痺に対する再建術;当科の術中の工夫について
骨粗鬆性椎体圧迫骨折の約14%に偽関節,3%程度に遅発性脊髄麻痺が生じるとされる.本症の主病態は圧壊椎体後壁の脊柱管内突出および局所の不安定性であり,早期診断と可及的早期の脊柱再建術および術後早期からのリハビリテーション治療が肝要であるが,その術式と長期予後については不明な点も多い.当院で経験した手術例13例の臨床症状と画像所見について後方視的に検討を行った.術中超音波検査による脊髄除圧の確認と椎体形成術を併用した脊椎固定術および骨粗鬆治療薬テリパラチドの併用は現時点で有用な方法と考えられた....
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 63; no. 3; pp. 443 - 446 |
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Main Authors | , , , , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2014
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.63.443 |
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Summary: | 骨粗鬆性椎体圧迫骨折の約14%に偽関節,3%程度に遅発性脊髄麻痺が生じるとされる.本症の主病態は圧壊椎体後壁の脊柱管内突出および局所の不安定性であり,早期診断と可及的早期の脊柱再建術および術後早期からのリハビリテーション治療が肝要であるが,その術式と長期予後については不明な点も多い.当院で経験した手術例13例の臨床症状と画像所見について後方視的に検討を行った.術中超音波検査による脊髄除圧の確認と椎体形成術を併用した脊椎固定術および骨粗鬆治療薬テリパラチドの併用は現時点で有用な方法と考えられた. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.63.443 |