感染による皮膚・アキレス腱欠損に対してVAF flapと腓腹筋筋膜弁を用いて再建した2例
【症例1】26歳,男性,他院で左アキレス腱皮下断裂に対し腱縫合を施行された.術後感染を来しデブリドマンを施行され,皮膚・アキレス腱欠損に対する再建目的に紹介された.初回手術で抗生剤含有セメントビーズを留置し,veno-accompanying artery fasciocutaneous(以下VAF)flapで被覆した.皮弁術後4週で腓腹筋筋膜弁を用いたアキレス腱再建術を施行した.術後2年,片脚立位・つま先立ちが可能となり趣味のバスケットボールにも参加している.【症例2】64歳,男性,他院で左アキレス腱付着部裂離骨折に対し骨接合術を施行された.術後感染を来し,紹介された.デブリドマン,抗生剤含...
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Published in | 整形外科と災害外科 Vol. 66; no. 4; pp. 904 - 908 |
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Main Authors | , , , , , |
Format | Journal Article |
Language | Japanese |
Published |
西日本整形・災害外科学会
2017
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Subjects | |
Online Access | Get full text |
ISSN | 0037-1033 1349-4333 |
DOI | 10.5035/nishiseisai.66.904 |
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Summary: | 【症例1】26歳,男性,他院で左アキレス腱皮下断裂に対し腱縫合を施行された.術後感染を来しデブリドマンを施行され,皮膚・アキレス腱欠損に対する再建目的に紹介された.初回手術で抗生剤含有セメントビーズを留置し,veno-accompanying artery fasciocutaneous(以下VAF)flapで被覆した.皮弁術後4週で腓腹筋筋膜弁を用いたアキレス腱再建術を施行した.術後2年,片脚立位・つま先立ちが可能となり趣味のバスケットボールにも参加している.【症例2】64歳,男性,他院で左アキレス腱付着部裂離骨折に対し骨接合術を施行された.術後感染を来し,紹介された.デブリドマン,抗生剤含有セメントビーズ留置を行い,術後7日後に,皮膚欠損部をVAF flapで被覆した.皮弁術後4週,腓腹筋筋膜弁を用いたアキレス腱再建術を施行した.術後8ヵ月で片足つま先立ちが可能となりソフトボールに参加している. |
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ISSN: | 0037-1033 1349-4333 |
DOI: | 10.5035/nishiseisai.66.904 |