大腿骨転子部骨折に対する3D-CT評価の有用性

当院の大腿骨転子部骨折(24例24関節,男性5例,女性19例,手術時平均年齢78歳,平均観察期間8ヵ月)について,受傷時の単純X線像における骨片数,小転子骨折,ネイル・ラグスクリュー刺入部の骨折の有無を評価し,3D-CTとの一致率を検討した.全例髄内釘を用いて内固定し,平均6ヵ月で骨癒合を得た.単純X線像と3D-CTとの一致率は,小転子骨折で88%(21例),骨片数で63%(15例),ネイル挿入部骨折の有無で83%(20例),ラグスクリュー刺入部骨折の有無で88%(21例)であった.単純X線像による転子部骨折の評価に比べて3D-CTではより確実に骨折の程度が評価でき,綿密な術前計画を立てる上で...

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Published in整形外科と災害外科 Vol. 64; no. 4; pp. 817 - 819
Main Authors 宮平, 誉丸, 砂川, 秀之, 金城, 幸雄, 呉屋, 五十八, 新垣, 宜貞, 松田, 英敏, 仲宗根, 哲, 金城, 綾美, 金谷, 文則
Format Journal Article
LanguageJapanese
Published 西日本整形・災害外科学会 2015
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ISSN0037-1033
1349-4333
DOI10.5035/nishiseisai.64.817

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Summary:当院の大腿骨転子部骨折(24例24関節,男性5例,女性19例,手術時平均年齢78歳,平均観察期間8ヵ月)について,受傷時の単純X線像における骨片数,小転子骨折,ネイル・ラグスクリュー刺入部の骨折の有無を評価し,3D-CTとの一致率を検討した.全例髄内釘を用いて内固定し,平均6ヵ月で骨癒合を得た.単純X線像と3D-CTとの一致率は,小転子骨折で88%(21例),骨片数で63%(15例),ネイル挿入部骨折の有無で83%(20例),ラグスクリュー刺入部骨折の有無で88%(21例)であった.単純X線像による転子部骨折の評価に比べて3D-CTではより確実に骨折の程度が評価でき,綿密な術前計画を立てる上で骨折状態の把握に有用と考えられた.
ISSN:0037-1033
1349-4333
DOI:10.5035/nishiseisai.64.817